秩父吉田の龍勢

CHICHIBUYOSHIDANO RYUSEI

秩父吉田の龍勢とは?

平成30年に国重要無形民俗文化財に指定された「秩父吉田の龍勢」。龍勢とは、この地域で受け継がれてきた手製ロケットの名前です。空高く昇る様子が龍のように見えることから、龍勢と呼ばれています。 龍勢が上がる舞台は、埼玉県秩父市下吉田にある椋神社。年に一度の秋祭りの日に、多くの人たちが見守るなか、勢いよく空へと飛び立ちます。最高点に達すると、さまざまな「背負い物」と呼ばれる仕掛けが空を舞うのです。 どのような飛び方を見せるかは、その年の運次第。手作りゆえの不安定さも、多くの人を魅了します。

幾度となく存続が危ぶまれながらも、熱い思いによって受け継がれてきた秩父吉田の人たち自慢の祭りが、2022年、3年ぶりに開催されることとなりました。

龍勢祭の紹介

秩父吉田に鎮座する椋神社の秋の大祭で行われる龍勢祭。耕地と呼ばれる吉田地内の各地区に根ざした流派(龍勢を作る集まり)が、その年作った自慢の龍勢を奉納するお祭りです。 龍勢がセットされるごとに、境内の口上櫓(こうじょうやぐら)から「東西、東西、ここに掛け置く龍の次第は……」と声高らかな口上が響き渡った後、打ち上げ櫓から、龍勢が勢いよく秋空へ飛び立つと、龍勢を作り上げた龍勢師たちへの拍手喝采が巻き起こります。

朝から夕方まで、ひっきりなしに龍勢が打ち上げられ、さまざまな仕掛けが空を舞うのです。

歴史・背景

武田軍の焼き討ちにあった椋神社を北条氏邦が再建し大祭を行った1575年(天正3年)を起源とし、400年の歴史を誇っている秩父吉田の龍勢。記録の上では1867年(慶應3年)「田中千弥日記」に、龍勢の記録が残っています。1882年(明治15年)に椋神社が県社へ昇格したことで、より本格的に始まりました。

戦時中に中断されたほか、1964年(昭和39年)から8年間は、龍勢が15本に満たなかったために中断。継承の危機を感じ、1965年(昭和40年)に「吉田龍勢保存会」が発足し、1972年(昭和47年)に27本で、龍勢が再開されました。

その後、昭和天皇のご病気に伴い自粛した1988年(昭和63年)を除き、毎年秋には空高く龍勢が飛び続けてきましたが、新型コロナウイルスの流行により再び休止に。2022年、3年ぶりとなる開催が決定しました。

感染症対策

令和4年度龍勢祭は、新型コロナウイルス感染防止対策に万全を期して、以下のとおり規模を縮小して開催いたします。
・龍勢打ち上げ本数:約17本程度(例年=約30本)となります。
・来場者の滞在時間を短縮するため、桟敷席(有料桟敷席、無料一般桟敷席)は設置いたしません。神社境内等での立ち見となります。
・アニメ「あの花」記念龍勢の打上は延期します。
・姉妹都市タイ王国ヤソトン市との交流事業は中止します。

<新型コロナウイルス対策の一例>
以下の取組について、皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。
・飛沫の抑制(使い捨て不織布マスク着用や大声を出さない)の徹底
・来訪者の体調管理のお願い
・手洗い、手指、施設消毒の徹底
・来場者間の密集回避
・飲食の制限(飲食の自粛、長時間マスクを外しての飲食は自粛)
・出演者等の感染対策、参加者の把握、管理等

令和4年度龍勢祭の開催情報についてはこちら

継承活動の取り組み

2022年10月。これまで受け継がれてきた文化と技術を途絶えさせないために、国重要無形民俗文化財に指定された「秩父吉田の龍勢」が、規模を縮小して実施されます。 龍勢は、耕地と呼ばれる集落に紐付いた「流派」ごとに秘伝の方法で作られており、同じ作り方をしても、同じように飛ぶことがないという難しさが、人々の心を捉えてきました。

しかし、作ることができるのは年に一度だけ。何度も練習ができないため、これまでも幾度となく存続の危機を迎えてきたといいます。龍勢の歴史と継承活動について、吉田龍勢保存会名誉会長の新井徳弘さんに伺いました。

龍勢師の声

それぞれの流派に所属し、龍勢作りに携わる龍勢師。年に1度の龍勢祭に向けて、日々どのような思いで龍勢と向き合っているのでしょうか。「巻雲流」の宮前快志さん、「上蹴翔舞流」の冨田進さんに、若手とベテラン、それぞれの立場から龍勢作りへの思いを伺いました。

龍勢祭 開催情報

開催概要

開催日程
2022年10月9日(日)
午前8時40分~打上げ終 午後1時30分予定

アクセス

令和四年弘前ねぷたまつり交通規制図

・電車

西武秩父駅下車(池袋駅から西武特急ちちぶ号で約80分)
西武秩父駅前から臨時バス「龍勢会館行」に乗車。約40分で終点下車。
龍勢会館より会場まで徒歩約10分

※今年度は、秩父鉄道 皆野駅からの臨時バスは運行いたしません。

・車

秩父みどりが丘工業団地臨時駐車場をご利用ください。「無料シャトルバス」運行の当駐車場が便利です。
会場付近の臨時駐車場は河川敷や学校の校庭などに設けられますが、スペースが十分に確保できていません。祭り会場までは十数分間歩くことになります。また、足元の悪い上り坂があります。
各臨時駐車場の出入り口には係員がおりますので、指示に従ってください。

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